イントロダクション

INTRODUCTION

カンヌ国際映画祭、フランス・セザール賞で主演男優賞W受賞!

フランスで観客動員100万人の大ヒット社会派ドラマ!!

リストラで1年半も失業中の中年男、ティエリー。職業訓練を受けても就職できなかった彼は、やっとの思いでスーパーの監視員の仕事を手に入れる。これで家族を養いローンも返済できると思った矢先、職場で残酷な現実に直面して…。2015年のカンヌ国際映画祭でコンペティション部門に正式出品された『ティエリー・トグルドーの憂鬱』は、ヴァンサン・ランドンが見事に主演男優賞を受賞。マスコミの注目を一気に集め、高い評価を受けた本作は、シリアスな社会問題を描いているにもかかわらず、フランス本国で観客の共感を呼び、100万人を動員する快挙となった。

「新聞なら二行の記事で終わってしまうような出来事の裏側には、人々の悲劇が存在している」という監督のステファヌ・ブリゼは、これまでも社会において陽の当たらない人生を送る人々を見つめた作風により、ダルデンヌ兄弟やケン・ローチなどと並び称されてきた。前作『母の身終い』(12)でも、愛する母親の尊厳死に向き合う刑務所帰りの息子にヴァンサン・ランドンを起用し、誰もが体験する身近な人の死について問題を投げかけ、多くの人の共感と感動を呼んだ。そして社会の真実を切り取った本作では、失業で心が折れても、人間としての矜持を見失わない主人公ティエリーだからこそ、不条理な社会の掟に直面する苦悩が滲み出ている。